盛土は道路の構成や宅地造成盛土、河川堤防盛土など
構築するものによって様々な断面をもっている。
また、盛土材料の材質によっても締固め方法,機械などが異なってくる。
その盛土についてポイントを見ていきましょう。
転圧時の土の状態
土は転圧されると一般的には下記の通りとなる。
- 土中の空気が減少する
- 土が密な状態となる
- 土の強度が増加する
- 土の圧縮性・排水性が減少する
- 外力に対して抵抗力が大きくなる
- 安定性が高くなる
盛土施工方法の検討
効果的な転圧を行う為には、盛土材料・転圧機械・施工含水比・
一層の仕上がり厚さ・転圧回数について検討する必要がある。
粘着性の強い土質材料を転圧する場合には、
圧密するような転圧方法が効果的であるとされている。
(タイヤローラなど)
砂質土のような粘着性に欠ける材料は、
振動を伴う転圧方法が効果的とされている。
(振動ローラなど)
また、盛土の転圧は最適含水比の状態で
施工することが最も効果的であるとされている。
一層の仕上がり厚さ
一層の仕上がり厚さを大きくすると、それに比例して転圧効果が減少する傾向がある。
路体では、30㎝以下
路床では、20㎝以下
を標準としている。
まとめ
盛土の転圧は同じ方法で行ったとしても、材料の性質が異なると
転圧効果も異なってくる。
特に盛土材料の含水比が大きく影響を与える。
試験盛土を行うことも重要です。