こちらの記事は、あくまでも参考です。
参考としてご活用頂き、現場に則した作業手順を作成してください。
準備作業・後片付け作業については、割愛します。
上記については「作業手順書の作成」をご覧になってください。
こちらには、作業手順書のひな形や作成の方法について記載しております。
橋台工の作業手順では、掘削は完了しているものとしております。
本作業
1.均しコンクリート打ち込み
【要点・急所】
- 床付け面に均しコン型枠を組立て固定する
- バックホウまたはコンクリートポンプ車にてコンクリートを投入し、
人力にて所定の厚さになるよう敷き均す - 棒状バイブレータにより締固めを行い、表面を木鏝にて凹凸の無いよう仕上げる
【注意事項】
- コンクリートの吐き出し口から打設面までは1.5m以下とする
- コンクリートの材料分離の無いよう注意し、締固めを行う
2.コンクリート打ち込み(橋台本体)
【要点・急所】
- 均しコンクリートに、本体位置の墨出しを行う
- 鉄筋の配筋,組立てを行い、組み立て後、型枠を設置する
- コンクリート打ち込み前に配筋の位置や型枠寸法を確認する
- コンクリートと接して吸水するおそれのある個所は、
あらかじめ湿らせておく - コンクリートポンプ車にてコンクリートを投入し、
人力にて敷き均し、バイブレータにて締固めを行う
【注意事項】
- コンクリート打ち込みの1層当たりの打ち込み高は、40㎝以下とする
- 2層以上に分けて打ち込む際には、下層のコンクリートが固まり始める前に
上層と下層のコンクリートが一体となるよう施工を行う - 吐き出し口から打ち込み面までの高さを1.5m以下とする
- 橋台の高さにより数段に分けて打ち込む場合には、打ち継ぎ目の処理をする
(レイタンス除去・ゆるんだ骨材粒・打ち継ぎ目の吸水予防等)
養生について
日平均気温 | 高炉セメントB種 | 普通ポルトランドセメント | 早強ポルトランドセメント |
15℃以上 | 7日 | 5日 | 3日 |
10℃以上 | 9日 | 7日 | 4日 |
5℃以上 | 12日 | 9日 | 5日 |
型枠について
- 型枠内には剥離剤を塗布し、コンクリートの付着を防止する
- コンクリートの養生期間経過後、打ち込んだコンクリートを破損しないよう脱型する
※打ち込み時に供試体を採取し、圧縮強度を確認すると、なお良いです
鉄筋組立について
- 設計図書に示された形状および寸法に正しく一致するように
工場で加工し、現場へ搬入する - 現場へ搬入した鉄筋は、シート及び角材の上に置き、不純物の付着を防ぐ
- 正しい位置に配置された鉄筋は、打ち込み時に動かないよう交点を
焼きなまし鉄線にて堅固に組み立てを行う - 必要なかぶりを確保するために、モルタル製(コンクリート強度と同等以上)
のスペーサーを配置する
構造物側面 | 1m2 / 2個以上 |
構造物底面 | 1m2 / 4個以上 |
最後に
標準的な作業手順を記載しております。
現場によっては、必要不必要なものがあるかと思います。
また、不足している事項もあるかと思われますので、
参考程度にご活用ください。