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PC床版橋架設工

作業手順

こちらの記事は、あくまでも参考です。
参考としてご活用頂き、現場に則した作業手順を作成してください。

準備作業・後片付け作業については、割愛します。
上記については「作業手順書の作成」をご覧になってください。
こちらには、作業手順書のひな形や作成の方法について記載しております。

橋台完成後の架設作業についての記事となっております。

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本作業

1.支承工(ゴム支承)

【要点・急所】

  • 基準線の墨出しを行う
  • コンクリートの剥離防止のため、橋座打設面をチッピング及び水洗い等の清掃を行う
  • 基準線に合わせ、沓座型枠を組立てる
  • 補強格子鉄筋を組立て配置する
  • 無収縮モルタルを打ち込む
  • 硬化確認後、型枠を脱型し、沓座天端面に墨出しを行い、ゴム支承を敷設する
  • アンカー孔に無収縮モルタルを流し込み、アンカー装置を取り付ける

【注意事項】

  • 補強鉄筋の結束の際には、スチール製または表面保護を施された結束線を使用する
  • 鉄筋の切断面は防錆処理する
  • 無収縮モルタルの打ち込みは、天端面の平坦性を確保するよう慎重な仕上げを行う
  • 打ち込み後はシート等で覆い、養生を行う
  • アンカー装置は傾きの無いよう、水平器にて垂直に設置する

2.桁架設

【要点・急所】

  • 主桁を搬入する
  • 玉掛け用具,介錯ロープを取り付け、ラフテレーンクレーンにて吊り上げる
  • 事前に足場用のバタ角を桁の底面に取り付ける
    (地覆工完了後に足場材の取り外しを行う)
  • 介錯ロープにて吊荷の荷ぶれを抑えながら主桁を架設する

【注意事項】

  • 主桁の運搬にあたり、予め桁の積み込み順序,向きを計画し、運搬経路の確認を行う
  • 現場搬入時には、運搬車両上で主桁の破損の有無等の確認を行う
  • 玉掛け用具は始業前に必ず点検を行い、点検記録を保存する
  • 合図者及び合図方法を定める

3.横組工

【要点・急所】

  • 桁間にJLフォーム(PC桁用の樹脂製型枠)を設置する
  • 隣り合う桁にシースを設置する
  • JLフォーム,シースの設置後、桁間に間詰めコンクリートを打ち込み、金鏝にて仕上げる
  • PC鋼より線を挿入し、端部を異形アンカープレート及び定着具にて固定する
  • PC鋼より線端部に引張装置を設置し、プレストレッシング(緊張)を行う
  • 緊張完了後、切断専用機械にて余分なPC鋼より線を切断する
  • 鋼より線を挿入したダクト内にグラウトを注入する
  • 注入前にダクト内に圧縮空気を通し、導通の有無及びダクトの気密性について確認を行う
  • 注入口反対側の排出口よりグラウトが流出したことを確認し、作業を完了する
  • 注入完了後、排出口をシートで覆い湿潤養生を行う

【注意事項】

  • PC鋼より線をシースへ挿入する前に、油や不純物等の付着がないか確認を行う
  • 定着具の支圧面をPC鋼より線と垂直となるよう配置する
  • 間詰めコンクリート打ち込み時には、シースや支承部材にずれや衝撃を
    与えないよう注意してバイブレータを用いて十分に締固めを行う
  • 緊張を行うにあたり、下記を行う
    ①引張装置のキャリブレーションの調整
    ②PC鋼より線の緊張の管理に用いる摩擦係数及びPC鋼より線の
     見かけのヤング係数を求める試験
  • ②の試験に基づき、緊張管理計画書を作成する
  • 緊張の施工は出来る限り、同一強度の時期に行う
  • 緊張時のコンクリートの圧縮強度が、緊張直後にコンクリートに生じる
    最大圧縮応力度の1.7倍以上であることを確認してから緊張を行う
  • 注入するグラウトについて事前に下記の試験及び測定を行い、
    設計図書に示す品質が得られることを確認する
    ①流動性試験
    ②ブリーディング率及び体積変化率試験
    ③圧縮強度試験
    ④塩化物含入量の測定

最後に

標準的な作業手順を記載しております。

現場によっては、必要不必要なものがあるかと思います。
また、不足している事項もあるかと思われますので、
参考程度にご活用ください。それでは!

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