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下水道管きょ(開削工法)

作業手順

こちらの記事は、あくまでも参考です。
参考としてご活用頂き、現場に則した作業手順を作成してください。

準備作業・後片付け作業については、割愛します。
上記については「作業手順書の作成」をご覧になってください。
こちらには、作業手順書のひな形や作成の方法について記載しております。

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本作業

1.舗装版切断・撤去

【要点・急所】

  • 道路上に設置するマンホール芯の位置を出す
  • マンホール芯にトランシットを設置しマンホール間の法線を路面にマーキングする
  • マーキングから左右へ開削幅を満たすように切断位置を示す
  • 切断位置に合わせながら自走式切断機にて切断を行う
  • 切断後、バックホウで舗装版をはぎ取り、ダンプトラックへ積み込む

【注意事項】

  • 舗装切断時に発生する汚泥,汚水の処理を確実に行う
  • はぎ取り時に細かく砕けた舗装廃材については、人力にて丁寧に集め積み込む
  • 舗装廃材の運搬にあたり、運搬業者及び処理施設と事前に委託契約処理を行う

2.管路掘削

【要点・急所】

  • バックホウと人力を併用し掘削を行う
  • 掘削は一次,二次と分けて、段階的に掘り下げる
  • 一次掘削は、地山の崩壊が起きない程度(60㎝~80㎝)掘り下げる
  • 二次掘削は、矢板の建て込みを行い、土留めを確実に行ってから掘り下げる
  • 床付け面は人力にて仕上げる

【注意事項】

  • 重機と作業員の混在作業となるため、合図者及び合図方法を定める
  • 埋設物の折損の無いよう手掘り確認を徹底する
  • 過掘りにより床付け面を乱さないよう注意する
  • 乱れた場合や軟弱層の場合には、川砂等の良質材に置換する

3.土留め工(建て込み)

【要点・急所】

  • バックホウを用いて、土留め材(軽量鋼矢板,簡易土留め,アルミ等)を建て込む
  • 管路掘削と並行し、山留材を順次設置する

【注意事項】

  • 使用する部材を事前に点検し、異常の有無を確認する
  • 切梁が十分に張っているか確認し、緩みの無いよう注意する
  • 土留めに隙間が生じないよう、裏込めを行う

4.管布設

【要点・急所】

  • 床付け後、丁張を設置し、バックホウにて基礎砂を投入し、敷き均す
  • 管の受け口を上流に向け、管の中心線,設計勾配を正確に保つよう水平器・オートレベル・トランシットにて確認する
  • 管の接続については、受け口,挿し口を清掃し付着物の有無を確認する
  • 滑剤を均一に塗布し、挿し口の差し込み表示線まで確実に挿入する

【注意事項】

  • 基礎面は確実に締固め、本管の不同沈下が起こらないよう所定の厚さに仕上げる
  • 翌日以降の作業箇所はプラグ等で砂の混入を防止する
  • 管の差し込みでは、ゴムのめくれが生じないよう注意する
  • 配管後、基準高・中心線が計画通りとなっているか再確認を行ったのちに埋め戻しを行う

5.埋め戻し

【要点・急所】

  • 管脇,管上30㎝までは人力にて敷き均しを行う
  • 埋め戻しは、1層 20㎝以下とする

【注意事項】

  • 管に衝撃を与え、法線及び基準高がズレないよう注意しながら埋め戻し材を投入する
  • 管脇は、両側均等に埋め戻し、偏土圧とならないよう注意する
  • 湧水等が見られる場合は、水中ポンプにて排水し、水を切りながら埋め戻し材を投入する

6.土留め工(撤去)

【要点・急所】

  • 切梁下まで所定のピッチで埋め戻しを行い転圧完了後、支保工を撤去する
  • バックホウにて矢板を少しずつ引き上げ、埋め戻しを行う
  • 深さが一次掘削程となったら、地山の確認をしながら矢板を引き抜く

【注意事項】

  • バックホウの急な運転により、作業員や他構造物へ接触の無いよう注意する
  • 地山の崩壊の無いよう確認を徹底する
  • 引き抜き後は、土留め材を点検し、異常の有無を確認する

最後に

標準的な作業手順を記載しております。

現場によっては、必要不必要なものがあるかと思います。
また、不足している事項もあるかと思われますので、
参考程度にご活用ください。

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